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インフルエンザの歴史について

薬を飲んでいる女性

秋になりますと「また今年もインフルエンザの季節が…」などといった具合に、毎年の恒例とも呼べるような台詞が飛び交いますが、果たしてインフルエンザとは、いつ・どこで・どのようにして生まれた病気なのでしょう。
そこでインフルエンザの歴史について紐解いていきますと、記録として残る最古の流行被害として紀元前412年に活躍した古代ギリシアの医者ヒポクラテスの記録が残されています。
ヒポクラテスによれば「ある日、突如として多くの住民が高熱・咳・震えを発症し、瞬く間に同じ症状が村中に伝染したが、この流行り病はあっという間に過ぎ去った。不思議な病気である。」と、まさにインフルエンザと思われる記録を残しているのです。
その後、1173年~1174年のヨーロッパにおいて明確なインフルエンザ発生の記録が残っており、16世紀に入りますとイタリア語で「星の影響」という意味を持つ「インフルエンザ」という病名が名づけられ現在この呼び名に統一されています。
日本においては貞観5年(863年)にインフルエンザであろうと思われる流行り病があったと記録されており、江戸時代に入ってからは琉球風・お駒風・流行り風邪などと呼び名を変えながらも猛威をふるってきたという歴史を持っています。
昨今の日本におけるインフルエンザのほとんどは冬の間に大流行しますが、昔は春や夏の気候でも流行しているという側面もありますので、やはりこういった点からもインフルエンザウイルスA型やB型が変異する性質があるという事が読み取れます。
また、治療方法についても時代ごとに進化しており、古くはインフルエンザウイルスが発見される前の1919年3月9日、スペイン風邪が流行した時期に感冒ワクチンの開発に着手しており、その後1950年にはウイルスの粒子をホルマリンで不活性化させる全粒子ワクチンが開発され、さらに1972年には副作用を軽減すべくエーテル処理を行なったワクチンも登場し、予防接種なども積極的に行われるようになってきたという背景を持っています。
現在の日本では、予め予防接種を受けることによって非常に高い確率で人体に抗体・免疫を持たせることが可能となっており、インフルエンザに万が一感染してしまった場合には早急な治療によってはウイルスの増殖を最小限に抑えることを可能にする画期的な医薬品が続々と開発・販売されております。
しかしながら、決して油断してはいけない恐ろしい病気であることには変わりませんので、やはり確実な予防と治療を心掛けることを忘れないようにしていきましょう。